洋画好きな恋人に見せたい邦画を考える(という名の邦画ダラダラ雑談)
私もそこまで超邦画に詳しいってわけじゃないんですけど。
最近できた恋人は洋画好き。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開が迫ってソワソワしてるし、来年のアメコミ映画ラッシュもとても楽しみにしてる。私ももちろんおんなじ気持ちなんだけど、邦画も好き。2016年は『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』や『X-MEN:アポカリプス』だけじゃなく、『トゥ・ヤング・トゥ・ダイ若くして死ぬ』とか『モヒカン故郷に帰る』も心待ちにしてる。
そこまで邦画に明るくない恋人に、「邦画も好きだよ」ってアピールしたあとに、どんな作品をおすすめしたらしっかり楽しんでもらえるだろう、って思って、好きな邦画についていろいろ考えてみた。
「洋画はめっちゃ知ってるけど邦画はあんまり。興味あるな」って人の参考にもなったら嬉しい。名作とか古典は見てない。最近のポップなのばっかしです。
さあどうしよう。とりあえず有名監督作とかかな。
『ギャラクシー街道』で物議を醸しだした三谷幸喜監督の作品なら、『12人の優しい日本人』『ラヂオの時間』が好き。
映画に出てくるのは陪審員たちが議論を繰り広げるたった1部屋なんだけど、彼らのやりとりからうまく事件の全貌が明らかになっていく。謎解きが楽しいし、毒気たっぷりに人間を描くとこも見どころ。あっ、人間ってこういうとこあるわ。
ラジオドラマの裏側。もう生放送始まっちゃってんのに、ハプニングが起こるわ起こるわで、唐沢寿明がラジオ局を駆けまわる。なんかよくわかんないけど、よかった!よかったね!
この2本は定期的に見たくなるな。『有頂天ホテル』とか『マジックアワー』も私嫌いじゃないので、三谷さんには戻ってきてほしい。『ギャラクシー街道』見てないけど。今の三谷さんは2000円以下の食べ放題レストランの揚げ物の味がする、かも。業務用ケーキの味。
監督で語るなら、三木聡監督、はずせない。
一番大好きなのは『転々』。
オダジョー演じる家族のいない孤独な主人公が、三浦友和演じる胸におっきな傷を抱えた借金取りに、借金を返せないなら散歩に付き合えと言われて東京を散歩する話。なんだそれ。擬似的な父子の絆、こういうのに私弱いの。邦画マイベストを挙げるなら『南極料理人』かこれか迷うレベルで好き。
『図鑑に載ってない虫』やKAT-TUN亀梨和也が増えまくる『俺俺』はちょっと上級者向けで見終わった後に唖然とするんですけど、『インスタント沼』はいいかな。
『亀は意外と速く泳ぐ』もおなじ味付け。
三木監督の映画は、見終わった後にわけわっかんねーんだけど、なんかわかったような、感動したような、いややっぱわっけわかんねーような気持ちにさせてくれるシュール映画です。今後も期待。 私はテリー・ギリアム監督の『ゼロの未来』を見た時に「金のかかった三木聡やん」って思ったりしたよ(異論認めます)
『南極料理人』の話が出たので沖田修一監督の映画の話。
ほのぼのほっこり映画に見せかけて、男のロマンと飯テロが詰まってるので、まんま「男が見て楽しい映画」だと思う。自分たち以外他に誰もいない南極観測基地の作業員8人。ふざけあったり、サボったり、時には泣いたり寂しがったりします。「遊星からの物体X」を見た後に見るのもいいかと思うよ。これを見て「男同士っていいやね」と思ったら次はこれ。
おばちゃん7人が山で遭難する話。「女同士もいいやね」と思う、かも。「女の集まりは怖いらしい」とからかい半分おそれ半分でイメージを抱いてる男の人にも、もちろん女社会で生きてきた女の人にも見てほしい。意外と人間なんとかなる。
沖田修一監督作はマジでめっちゃいいです。撮影中の空気感を大事にして、カットとかあんまりしないのでゆーったり、じーっくりした映画が多いから、寝ちゃったりする人もいるかもなんですけど、でもいい。「こういう人いる」「こういうことある」が詰まってる。
『キツツキと雨』はやっぱ擬似父子に弱い私はどんぴしゃ来ますね。
へっぽこ映画監督小栗旬と木こりの役所広司がゾンビ映画を撮る映画だよ。って、聞いただけで見たくなる人たくさんいるでしょ。温泉も出てくるよ。ほっこり。雨はいつかは必ず晴れるよ。
はずしちゃいけないのは『横道世之介』。
沖田修一監督が伝えたいこと。人と会うこと。人といること。人と会って変わること、変わらないこと。この人の映画は、1個超いいと思ったら、全部好きになれると思います。線で見るのがいいと思います。来年公開『モヒカン故郷に帰る』めっちゃたのしみ!
うお~これぞ邦画。団地、ジメジメ、人間関係のしがらみ、少年のモヤモヤしたエロス、ロック。ヒーロー好きにも。草薙剛さん、役者として熟成されすぎてんよ。
ちょい面倒くさくなってきたので、私が好きで、人に勧めてはずれないやつをいくつか。
人と見るのにめっちゃいい。家族でも友達でも恋人でも。アンジャッシュのコントが好きな人とか。
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タイムスリップでコメディ。くだんね。でも最強。
『ゴールデンスランバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』『ポテチ』『重力ピエロ』伊坂幸太郎原作映画は一通り見て損なし、なはず。『グラスホッパー』どうだったのかな~。
ドラマ発信の超有名作だけど、あなどるべからず。映像はとっても綺麗だし、探偵ガリレオのキャラにぐっときちゃう。 否定的な意見を見かけるけど、私は『容疑者Xの献身』も結構好き。堤真一演じる石神、あれはあれで。
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脚本家になりたくて夢を諦められない2人の男女のお話。目を背けたくなるような、辛い描写があったりするけど、だからこそ忘れられない良作。夢を追いかけることは絶対的にいいことなのか? この新人俳優誰だろういいな、と思ったら関ジャニ∞安田章大くん、でもお馴染みですよろしくお願いします。
こんな感じかな。邦画の楽しみ方って、洋画の楽しみ方とはちょっとベクトルが違ったりするので、一概には言えないけど、邦画も面白いよ。奥深いよ。
今年見たのだと『恋人たち』ダントツでよかったです。2015映画マイベストの上位に食い込む予定だったりします。『味園ユニバース』ファンのひいき目もあるけどこれもよかった。日本映画の音楽演奏シーンは洋画にはない味が確かにある。
これとかも、音楽演奏シーンがいいっす。とっても。
そのうちどれか、恋人に一緒に見てほしいな、と思います。
私の身近には邦画が大好きでハリウッド大作やアクション、SFがあんまりわかんないなって友達もいるので、今度は「邦画好きな友人におすすめする大作洋画」もやりたい。いや、まだ私もあんまり知らない。勉強あるのみだなあ~。
以上!